好きな本の話をします。

書いてみたいことが多すぎて数日悩みましたが、今回は社会人になってから鬼リピしてる本について書こうと思います。

 

林真理子著[コスメティック](小学館文庫)

あらすじとしては、広告代理店でバリバリ働いていたアラサー女性が化粧品の広報に転職して成長していくキャリアウーマンのお話です。
こういう紹介?どうするのが正解かいまいちわからないので、とりあえず公式貼っておきます。

https://www.shogakukan.co.jp/books/09408013

たしか社会人2年目のときに仕事へのモチベーションがなくて、「なにか人が仕事を頑張っている話を読んだら元気が出る気がする!」と思って購入した気がします。

主人公の沙美は一貫して仕事に夢中な様は清々しいし、自分もこうなれたら楽しそうだなぁなんてちょっと思ったりもします。

 

一見華やかそうに見えるお仕事ですが、実際は泥臭いことの積み重ねで、ときには空振りもしながらも進んでいく沙美はかっこいいし、現実もきっとこういう地道な努力があって私達のところまで素敵な化粧品が届くんだなと思うと「仕事って尊いな」って感じました。

 

最初から最後まで全部好きなんですが、特にここが好き!!ってとこを書こうと思います。

 

【好きなところ①】
・メイク、ファッションの描写

正直これを読むために何度も読み返している節は否めない、、、!!

もちろん沙美が仕事で関係各所と格闘するところも大好きなんですが、何より一番惹き込まれたのはこの描写なんですよね。

沙美についてはもちろん同僚の女性や男性についてもその日の着こなしが描写されていて、パーツでどんな服を着ていて、全体としてどんな印象に仕上がっているのか描かれているので、ファッション誌みたいで面白かったです。
いつも服は勘と気分で選ぶことが多いので、どういうところにポイントを置いたらどんな印象になるのかという視点は私にとっては新しかったです。

特に女性の登場人物の場合、メイクについてもかなり細かく描写されていて、いつも「とりあえずピンクっぽいアイシャドウつけてアイライナー引けばいっか」みたいなズボラ女には大変学びがありました。

 

【好きなところ②】
・沙美の仕事での成長ぶり

まさにサクセスストーリーって感じで好きです。

前半は異業種への転職なだけあって、沙美も苦戦が多いですが、だんだん努力が実って実績が出てくると沙美の成長が感じられて勝手に嬉しくなったりします。

たしかに自分が見込んで業界に誘った子がこんな風に楽しみながら仕事に奮闘している女性って可愛くてしゃあないだろうなって田代(沙美を化粧品PRにスカウトした人。イケオジ)の気持ちもわかりました笑
いつまでも面倒見ていたくなる気持ちもわかる笑

こんな風にしごでき女性の気持ちだけでなく、何度も読んでいるうちにいつの間にかしごできおじの気持ちにも理解を示せるようになっていて、自分でも驚きでした。

 

概ね好きなところはこんな感じです。

沙美の恋愛についても「あーここでこういう考え方をする男性っているなぁ」とか色んなタイプの男性の描写があって結構面白いんですが、うまく語れる自信がないので割愛します笑

 

今も繰り返し読んでいて、多分購入してから20周くらいしてると思います。
読むたびに沙美の仕事への全力投球ぶりに頭が下がるし、化粧品やファッションの描写で平日の出勤もちゃんとおしゃれしようって思えるようになります。